珈琲をめぐる冒険のおはなし

最近、ちょっとした距離の移動は自転車です。(お金をできるだけ使いたくないのだ)
今日も、数駅先の所要を自転車で行ってきました。
風が強かったけれど、桜が満開でとても気持ちよかったです。
帰りに、いきつけの喫茶店に寄り、昨日作ったパウンドケーキを届けてきました。

そこで、マスターといろいろな話をしたのですが、かつて先代と二人で(三代続く喫茶店の老舗なのだそうな)、日本で栽培するオリジナルのコーヒー豆を追い求め、コーヒー農園の設立を目論んだ、という話が面白かったです。もう四半世紀も前の話らしいのですが・・・
そんな話初めて聞きました。かつてハワイにコーヒー農園を持っていたという話は聞いたことあったけれど。

まず沖縄でコーヒー農園を目論んだそうですが、ある事情でとん挫。
そして、次に目をつけたのは小笠原諸島。
私も知っていましたが、明治時代にコーヒーの木の移植が行われた、日本のコーヒー発祥の地です。
でも、戦争があったり利益にならなかったりで、コーヒー栽培は失敗したそうです。

そこで新しいコーヒー農園を検討するに当たり、先代と若きマスターと二人で現地調査に行ったそうです。
メールはおろか、ネットなんて無い時代ですから、行くしかなかったわけです。

でも、到着した島では、コーヒー栽培についてすっかり忘れ去られていました。
その名も「コーヒー山」という、コーヒーが栽培されていた山岳地帯もあるそうなのですが、その当時はもう人が入らない土地で、ジャングルになっていたそうです。
役場に聞いても「入るのは許可するけれど、ガイドできる人もいないよ」と言われたそうです。

それでもそのコーヒー山へ向かったそうです。大冒険です!
道なき道を登り、見つけたのは、旧日本軍のトーチカを数基。
5メートルくらいの大砲を含め、保存状態は極めてよかったとのこと。

でも、それを見つけに来たわけではないので、トーチカを後にし、さらにジャングルの奥へ。
「あ~、みつかんないな」と、木に登り、あたりを見回すと、そこにはコーヒーの木が!?
とうとう発見しました。
そして、それは1本だけでなく、たくさんあったそうです。
それらの木が豆をつけた後も見つけ、自生していることを確認しました。
ただ、ジャングルの他の木の陰にあり、生育状況が悪かったとのこと。

ともかく、コーヒー栽培ができることを確認しました。
そして、内地に帰り、コーヒー山の地権者を確認したところ・・・国有地と財閥系のものだったそうです。

それでも諦めず、ある農家に協力を依頼。
機材を持ち込み、コーヒーの苗を持ち込み、いろいろやったそうなのですが、けっきょくうやむやになったようです。

ちなにみ、今の小笠原ではコーヒーが栽培されています。
そして、どうやら一番多く出荷している農家さんが、その協力を依頼した農家さんらしいです。
その農家さんには外資が絡み、日本国内に展開しているカフェに小笠原産のコーヒーがプレミアものとして提供されているらしいです。
ちなみにコーヒー山は、散歩道ができて村の観光資源になったそうな。

マスター曰く、
「ちょっと早すぎたな~。でも、今になってもその農家から毎年オヤジのところにコーヒー豆が送られてくるよ」
とのことですが、全然投資に見合ってないよね。

そのコーヒーにかける情熱。すごいと思いました。
しかし、なにより、そんなマスターは、なぜ、いま、こんな田舎で喫茶店をしているのか?
コーヒーをローストするときの音を気にしなくてよいのが気に入ったそうですが・・・
それが一番の不思議です。(ちなみに先代は千葉のもっと奥地で喫茶店をしておられます)







テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

プロフィール

なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
MtXです。

Twitter on FC2
カテゴリ
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ
広告1
広告2