愛して仕事して、それから死ね

鍼灸整骨院で骨がほぼくっついているだろう、という話を聞いてストレッチを始めたのですが、早すぎたのかもしれません。患部がよくない痛みを出しはじめました。
昨日は鍼灸整骨院が休みだったので、今日行ったところ、「まだストレッチはしてはだめだよ」と言われました。
「ずれてないけれど、もし折れていたら、二度とくっつかない。腕の重量を支えている部分だからえらいことだよ」と言われました。

正直、ショックです。調子に乗ってたのかな。
明日、整形外科でレントゲン写真を撮る予定だったので、まずはその結果を見てから、ということになりました。

でも、気づいてしまいました。
まだ会社から離職票が届いておらず、健康保険の切り替えができていない、つまり受診するとしたら自費でやるしかありません。
あ~あ。

もし骨が折れていたら、もう二度とバイクに乗れないのかな、と思うと、切なくなりました。
ここ数年、良いことがないです。なにもかもが、悪くなる一方です。


再就職活動をする気にもなれず、映画を観に行きました。
宮崎駿監督の「風立ちぬ」
素晴らしい内容でした。
絵、演出、ストーリー、音楽、なにも云うことはありませんでした。

理想の飛行機を追求するために、戦争すら利用する主人公。
厳しい時代の波にもまれながら、運命の出会いを経てめとった妻は、余命いくばくもなく、仕事に没頭しつつ、わずかな、ほんのわずかな人生の一部分だけを一緒に過ごします。

細く長い穏やかな人生ではなく、苛烈なまでに愛と仕事を追求する主人公は、モデルの堀越二郎技師ではなく、宮崎氏自身の姿でしょう。
ついでに云うなら、主人公の声を務めたのが、庵野秀明氏であるのは、心の後継者は彼だということなのでしょう。
そして、これまでの子どもが楽しめる作品ではなく、恋愛映画に見せかけて、人間の罪と功績と、そして美学を伝えようとする姿勢に、遺作の二文字が浮かびました。
奇しくも、今日は宮崎駿氏の引退会見の日でした。

ジブリ設立の前から、宮崎氏の作品が私の人生の一部です。
きっと、この日本の私の世代から後の人は、皆そうでしょう。
お疲れ様でした。ありがとうございました。

というわけで、今後は、「老後はこれだけをやっていたい」と仰っておられましたので、雑想ノートをはじめとして、「安松丸物語」か「泥だらけの虎」、「ポルコ・ロッソ最後の出撃」あたりを短編アニメで作ってほしいですね。


さて、「風立ちぬ」の中で、カプロニおじさんが、「飛行機技師が良い仕事をできるのは10年」みたいなことを云っていました。
私の10年は、終わったのでしょうね。
恋も、全力をかけて取り組むべき仕事も、私にはもうないでしょう。もしかしたら、バイクに乗ることすらできなくなるのかもしれません。そして、独り、どこかで野良犬のように果てるのでしょう。
それでも、死ぬまで生きないと。


小沢健二「愛し愛されて生きるのさ」







テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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