オトナのための食べるだけのお話

ドラマの「孤独のグルメ」がヒットして、確かマンガ家の平野耕太さんだったと思うのですが、その魅力をツイッターで「ウンチクじゃなくて、がっつり食べる姿を見る快感」みたいなことを言っていたのを思い出しました。
「孤独のグルメ」は久住昌之さんによるマンガ(絵は谷口ジローさん)が原作なのですが、ただ食べて独りごちる姿に感情移入をするのが、久住昌之さんの原作マンガの醍醐味だと思います。
初めて読んだ久住さん原作マンガは、「豪快さん(豪快さんという人がかつ丼を食べるだけの話)」でしたから、そんなスタイルを20年前からやっていらっしゃるのでしょうか。

私が持っている久住さん原作マンガは、前も紹介したコレ↓
140213花のズボラ飯
「花のズボラ飯」絵は水沢悦子さん。
夫が単身赴任中で独り暮らしの花さんが、独りなのをいいことに、テキトーなお料理で空腹を幸福に満たすマンガ。

140213花のズボラ飯
出てくるメニューはもちろんのこと(レシピ本もあります)、ほんわかした絵柄と、笑える演出&花さんのダジャレが魅力です。
だよね!肉は買う時から、焼いてるときから、気分が盛り上がるよね!

面白いので、いまだに手放せない本です。


次は、これまた前にご紹介した「ワカコ酒」新久千映さん作。
140213ワカコ酒
これも大ヒット作ですね。
独身の20代の女性、ワカコさんはお酒が大好き。
今宵も、独り、お酒とおつまみを求めて、街を彷徨うのでした。

140213ワカコ酒
誰もが食べたことのあるお料理、たとえば「鮭の塩焼き」「焼き鳥」「だし巻きたまご」・・・などなどを、ワカコさんが、それに合うと考える様々なお酒と共に、独りごちながらしみじみといただくだけのマンガなのですが、1話あたり数ページというボリュームと、ワカコさんのコメントが絶妙。
そして、独りで自由に好きなものをいただくというフリーダム感は、久住作品に通じるものがあります。

読んでいると、毎回話を考えるのが大変なんじゃないかな、と思うのですが、無理しているような印象はなく、「そうそう、そーだよねー」という強烈な共感が心の中に巻き起こります。
そして、猛烈にお酒を飲みに行きたくなります。

読んでいると、美味しいと思うポイントやお酒とお料理の楽しみ方って男も女も関係ないな、って思いますし、男性のお酒とおつまみマンガなら以前からあったわけですが、ありそうでなかった、「女、独り飲み」という未開拓分野に先鞭をつけたという点で偉大なのかも。
かつて、放送作家の向田邦子さん(故人)は、女性が独りでお店に入れない時代、女性のためのお店を作ってらっしゃいましたが、そういう時代もあったんですよ。


そしてニューカマー。
秀良子さん「おしゃべりは朝ごはんのあとで。」
140213おしゃべりは朝ごはんのあとで。
最近読んだのですが、面白かった!
漫画家さんが旅して、自腹で行ったその旅と朝食をコミックエッセイで紹介するというもの。
フランス、京都、千葉に下北沢に、名古屋、ハワイとか・・・もういろいろ。

140213おしゃべりは朝ごはんのあとで。
とても素敵な朝食の数々を面白おかしくご紹介。
絵、お上手。演出、面白い。企画内容と作家さんの個性の幸福なる一致ですね。

上記紹介2作品と違うのは、読者にとっての魅力ポイントが、共感じゃなくて、憧れという点です。
行ってみたい~、という気にさせてくれる、大人のちょっとしたぜいたく。
私も京都・瓢亭の朝がゆ食べたいよ~!

ぜいたくといえば、ゲストが豪華。
ヤマシタトモコさんに、ねむようこさん。
どちらもノリにのってるレディースコミック界のスター。さすが小学館!!


というわけで、オトナが楽しいグルメマンガ3作品のご紹介でした。
「大人、たのしい」って、「ワカコ酒」の帯にありますが(もとはワカコさんの台詞だったと思う)、昔は大人だけの楽しみってもっとあったような気がします。
オトナが楽しくないと、国は滅亡しちゃうよ。いや、おおげさじゃなく。
一杯ひっかけて帰る、なんてのも実は無駄じゃないんじゃないかって、そう思えてきました。
なので、どれも大人楽しい生活のためのエッセンスとしてオススメのマンガです!







テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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