マンガの中のメントレから考えてみた

昨日につづいて「頭文字D」のお話なのですが、面白いエピソードがあったので、取り上げてみたいと思います。

物語の終盤に「ゼロ理論」なるものを提唱・実践するチームが出てきます。
明確なコンセプトに基づいてクルマを改造し、クルマからのインフォメーションに忠実に、闘争心や不安に惑わされず、落ち着いた心で挑めば結果がついてくる、という感じのものです。
それに対し、主人公側チームのリーダーは、ゼロ理論はアプローチとして間違っていないが一番大事なのは闘争心、というようなことを言っていました。

確かに、主人公が熱い気持ちでバトルを勝ち抜いたシーンはいくつもありました。
しかしながら、主人公のチームのもう一人のドライバーである高橋啓介は、事前に用意したクレバーな作戦でゼロ理論の提唱者とのバトルを制しましたし、物語の最後のバトルでも、闘争心で心を乱した相手に、冷静なコントロールで勝利しました。

メンタルトレーニングで考えると、闘争心はモチベーションの維持ということで役立つと思います。
目標達成のために努力する際の心のエネルギーですね。
そして、努力の成果を試合におけるパフォーマンスでフルに発揮するためには、プレッシャーに負けないことが重要です。
つまり、闘争心と落ち着いた心の両方が重要であると思います。

また、同時に闘争心は使い方が重要であるということだと思います。
そして、平常心を超えるのが、いわゆる「ゾーン」と呼ばれる、パフォーマーが究極に集中した心理状態なのですが、リーダーのいう闘争心とは、おそらく闘争心を利用して心理状態を「ゾーン」へもっていくことなのだろうな、と考えました。
でも、これはとても真似できるものではありません。普通の人が闘争心で限界に挑めば破綻すると思います。

モチベーションの維持とプレッシャーに負けないことについては、ひぐちアサさんの高校野球マンガ「おおきく振りかぶって」でも、メンタルトレーニングとして出てきます。
アマチュアスポーツでも、メンタルトレーニングは当たり前になりつつあるようです。


このことについて、カウンセラーさんと話したところ、最近は、もうひとつの目的のメンタルトレーニングが高校野球で取り入れられているとのことでした。
それは、「負けても落ち込まない」ということでした。
負けて落ち込んでいる時間がもったないし、負けた対策を考える時に、冷静な心で問題点を抽出できないと悪いループに陥るからとのことでした。

そして、負けたことに対して落ち込まない心を手にいれるのに邪魔なのが「“努力”の捉え方」にあるとのことでした。
日本文化の性質らしいのですが、“努力”への心の依存が大きすぎるらしいです。
たしかに、私の子どもの頃は“根性”という名で努力を神聖化していたと思います。
むしろ努力することが目的であり、試合結果は二の次というくらいの風潮だったと思います。

なので、負けても落ち込まないための対策はこんなカンジ。
 ・努力はあくまでも目標達成のための手段であると認識する
 ・負けても「自分の努力が足りなかったからだ」と自分を責めない
 ・負けは必然と認識する
 ・勝負は運である、と認識する

ずっと勝ち続けるなんてことができるでしょうか?
できません。負けは必然なのです。
それに、練習内容の方向性が全ての勝負において有効であることなんてあるでしょうか?
ありえません。全方位に対して有効な対策などありません。
努力の量が勝負の最大因子でしょうか?
これについては、元陸上競技選手である為末大さんのツイートから

これを読んで、私が子供の頃から抱いていた「努力信仰」への疑念が氷解しました。
ロマンもへったくれもないけれど、勝負は時の運だということを受け入れると、心を縛る因子が減って、パフォーマンスの向上にもつながると思います。

・・・などと偉そうに書いていますが、いまだに私はガラスのハートであります。
それでも、メンタルトレーニングのおかげで、落ち込んでいる時間は減っていると思います。
今後も、メンタルの調整方法については、いろいろと考えていきたいと思います。






テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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