その悪に愛はあるか(PSYCHO-PASS)

PSYCHO-PASS サイコパス 新編集版 第1話|無料動画 GYAO!|アニメ http://gyao.yahoo.co.jp/player/03000/v00387/v0000000000000001976/ #GYAO

アニメ 「PSYCHO-PASS」の新編集版が無料でやってるよ~!

人間の本能を科学技術もしくは完全に近い管理で奪い去ることで、安定かつ最大の幸福を得る、というアイデアは、けっこう古くからSFの世界にありました。そして本当にそれが人間の幸福なのか、という提議も同時にされてきました。
本作は、そんな完全社会の離反者と刑事たちの闘いを通じて、人間とはなにかを描いたものです。

私がこのアイデアについて、印象深いのは「風の谷のナウシカ」のマンガ版と、「アップルシード」マンガ版です。
ナウシカはそんな社会を完全否定し、アップルシードは完全肯定しました。

でも、もう一つ思い出深い作品があるのです。
地味なんですけど「機甲界ガリアン」というロボットアニメです。
主人公が敵対するマーダルという人物の最終目的がクライマックスで明かされます。
彼の出身地である宇宙移民の世界は完全な管理社会で、人々は生気を失っています。
それを憂いたマーダルは、主人公が暮らす、星に取り残されて中世のように退化した世界の人々を強制的に彼の出身地にテレポーテーションし、大混乱を招くことで、自分の世界に人間らしさを取り戻そうとしたのです。

彼がテレポーテーションを実行するとき叫ぶのです。
「我が愛する民よ、蘇生と復活のための血の洗礼を受けよ」
と。
その台詞がとても印象に残っているのです。
子どもだった私は、愛という言葉と悪のとりあわせがとても不思議に思えたのでした。

話をPSYCHO-PASSにもどして、一見、PSYCHO-PASSで完全社会に挑戦するマキシマはマーダルと同じように見えます。
でも、違います。
彼は民を愛していません。憎んでいます。
自分のロマンのためだけに悪を実行します。
それは、刑事であるコウガミも同じ穴のムジナでした。

最終的に、なにが正しいのか、は提示されません。
ただ、主人公であるツネモリ監視官に、システムと人間性の間で葛藤する役目が与えられてしまいます。
しかし、ツネモリは、社会を支配するシステムに告げます。
「いつか誰かがこの部屋の電源を落としにやってくるわ。きっと新しい道を見つけてみせる」

その新しい道は、いまだに誰も提案できていません。
しかし、希望を見つける努力こそが、人間を人間たらしめる、ということなのだろうと思います。

「くだらない話で安らげる僕らはその愚かさこそが 何よりも宝もの」
スピッツ「愛の言葉」より








テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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