マンガ深読み

こんにちは。漫画浮華黄泉之丞です。

マンガを楽しむ時、いろいろな側面があると思います。
単純に物語を楽しむのもよし、キャラ萌えするのもよし。
でも、たまにはこんな楽しみ方もいいですよ、という感じでお読みいただければ幸いです。

<注意:以下ネタバレあります>







市川春子さんの「虫と歌」で、私が感動したコマ。
150621マンガ深読み
ある登場人物が死ぬシーン。
立っている人物の影が顔にかかることで死を表しています。

そして、看取る少年の心情が表情以外の部分でも表現されています。

150621マンガ深読み
枕を握っているのが、立っている人物の影の襟をつかんでいるようにも見えるのです。

では、この立っている人物は誰なのか?
物語の上では、この“看取っている少年の兄に仕事を依頼しているクライアント”となっています。
でも、神様なのです。物語では直接的に表現されず、それはここに至るまでのいくつかのところで暗示されています。

150621マンガ深読み
死にゆくキャラのところへやってくるシーン。
雲間から射す朝日を背に突然現れます。
私、この絵に座禅を組む仏様をイメージしました。

150621マンガ深読み
半分から反転してみるとこう。
深読みしすぎかもしれませんが、後光もあってそう見えたのです。

150621マンガ深読み
これは、上の少年の兄が、この女性と会っているシーン。
何気なく読んでいると気づきませんが、窓の向こうの太陽と思しき天体の位置が・・・ここは地上ではないことを示しています。
さらに、雲が、日本画でいう「朽木雲」で表現されているところにも超常的なものを感じさせる演出になっています。

150621マンガ深読み
なにより、死にゆくキャラの顔を覗き込むシーン。
突然、自分のことを「お母さん」と言い、「迎えに来た」と告げます。
怖い。
彼女が生死を司る存在であることを絵と台詞で印象付けます。
ここでも逆光であることを表現し、死を暗示しています。

このように、マンガでは絵と言葉、コマ割りなどの様々なテクニックを用いて読者に真意を伝えようとしています。
そこを読み取るのも、マンガのひとつの楽しみ方だと思っています。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
MtXです。

Twitter on FC2
カテゴリ
検索フォーム
リンク
月別アーカイブ
広告1
広告2