恋できる人の方が少数派のような気がする(本庄みのりさん「そうは言うけど」)

家族観とか、幸福感とか、いま転換期なんだと思う。
未婚の人が増えているのは、「若い人がお金がないから」ということが言われているけど、前から「本当にそうだろうか」と思っていた。
それにちょっと答えをくれたマンガがあった。
本庄みのりさん「そうは言うけど」

あらすじはとっても簡単。
理系の地味で真面目な若い女の人が、「結婚は本当に幸せなのか」知りたくなって、初めてお見合いした20歳以上年上の男性と「とりあえず」結婚してみた話。
150721そうは言うけど
そこに燃えるような情熱はなく、ただ、淡々と生活があるだけ。
理知的な二人は、常に心の距離をとって、問題は話し合いで解決し、自分の及ぶ範囲でお互いを思いあって、自分ができることをしつつ、生活を実行していく。
でも、不幸かというとそんなことはなく、主人公はこの生活に自然と小さな幸せを感じるのだった。

いつの頃からか、恋愛は楽しく快楽的なもので、情熱がないとできないとされてきた。
その情熱がないと非難されたりする風潮もあった。
でも、そんな情熱を誰もが持つことなんてできるだろうか?
私はできないと思う。
やさしい人ほど、そんな情熱なんて持てないものだ。

「三沢さんがいつでもひとりでランチを食べるようになったのは、今年の春からだった。
ともちゃんはすぐにその異変に気付いた。彼の顔色は暗く、目の下にはくまがあった。
もしかして、チャンスがめぐってくたのかもしれない、とともちゃんは思ったが、弱っている人は、そうっとしておいてあげたい・・・と思って、そっと距離を置いて、様子を見ていた。その間に誰かにとられてしまうかもというあせりはなくはなかったが、それでも、三沢さんがますます痩せていくので、今はまだだめだ、そんなひどいことをするのは、病気の小鳥に餌をつめこむようなものだ、とともちゃんはじっと彼を見ていた。」
「ともちゃんの幸せ」吉本ばななさん より


すこし極論なんだけれど、きっと恋というものができる人は“病気の小鳥に餌をつめこむ”ことができる人なんじゃないかと思う。しかも虫も殺せないような顔をして。ある意味エゴイストにならないと恋はできない気がするのだ。
そして、そういう人しか結婚できないというのは、なんとなくおかしいような気がする。
なぜなら、そういう人って実は少数派なんじゃないかって思うのだ。

結婚というと家とかが絡んでくるけれど、いっそのこと制度としての結婚はせずに、恋はしないで、お互いので都合での一致で、一気にふたりで暮らしてみるのもいいのかもしれない、なんてことを思う。
ジョージ朝倉さんの「夫婦サファリ」を読んでも感じたのだけど、きっと結婚はスキとかキライでするものじゃないのだ。
でも、それで「恋をできない人」が、そういう人なりの小さな幸せを感じて、そんな幸せが広がれば、きっと世の中はすこし、良くなるような気がしたりした。


テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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No title

本能任せの感情的な結婚ほど最低なもんはないですわ
本人も周りもあとでエライ目に遭う
結婚ぐらい頭つかってやれと思うw

Re: No title

> tetsuo さん
私は本能任せで結婚できる人が羨ましいです。
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なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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