地獄のロックライダー

私はなぜか70年代の勘違いロックスターみたいな格好をさせられて、やぐらの上に立っていた。
持っているのはギブソンのフライングVだった。
なんだか後ろから風に乗ってガソリンの臭いが漂ってくる。
そうだ、高いバイト代に惹かれて応募したんだった。
「ギター弾いているフリしているだけでいいんで。ロングで1、2カット使うだけですから」
かつらや服をあれこれいじくる30代男性と思しき、あきらかに長く堅気の世界にいなかったのだろうという見た目のADが言う。
「ところで、このMVのアーティスト、私知らないんだけど。さっき名前を教えてもらったばかりで検索してるヒマなかったよ、動きを参考にしたいんだけど」私は言う。
そしたらADは明らかに「ちっ、めんどくせーなー」という顔でスマホを取り出した。ちょちょっとスマホを操作して動画を見せてくれた。
画面ではミートローフみたいな肥った男が歌ってた。
70年代は何かおかしい
「全然私と違うじゃん!」とツッコミを入れたら、ADはまるで聞いてないように「あ~、1カット使うだけなんで。いいですか?後ろで火炎があがるけど、ぜったいそのままギターを弾いてるふりしててくださいよ」
もうやな予感しかしない。
ADが去ると、遠くでひげを蓄えた監督が「は~い、いくよ~。よーい、アクション!」と怒鳴りカチンコが鳴る。カメラはフィルムだ。フィルムだよ。っていうか、16ミリじゃないのか?アマチュアだとしてもいつの撮影風景だ?昭和か?昭和なのか?
スピーカーから爆音で流れてきたのは、すかんちの「恋のマジックポーション」だった。
おい!ほんといろいろツッコミたいんだけど!
と思った瞬間、後ろで火炎があがった。熱い。
がまんしてアクションする。
そして2度目の火炎・・・じゃなくてもうこれば爆発だ!
爆風で思わずつんのめって倒れる。熱い!!
薄れゆく意識の中で思った。
「曲がT.M.revolutionだったら風に吹かれるだけでよかったのに・・・」

そこで目を覚ましました。

ミートローフ「地獄のロックライダー」

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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