アンチヒーロー

「ワイルド7」で有名な望月三起也さんが亡くなったそうです。ご冥福をお祈りします。
私の世代より前の作品ですが、子どもの頃、弟が近所の人からもらってきた「ワイルド7」を読んで衝撃を覚えたのを覚えています。
地獄から来た警察、ワイルド7は死刑囚で構成された超法規的組織の殺人集団です。
通常の警察以上の権限と装備が与えられ、悪党たちに問答無用の死を与えます。
他のアンチヒーロー作品と違うのは、本当に悪者にしか見えないのです。

でも、読んでいると彼らが単純に悪い人間だとは思えなくなってきます。
きっとひとりだったときは悪い人間だったのかもしれません。
しかし、法ではなく、使命と仲間を得たとき、彼らは命を惜しまぬ正義の執行者となったのです。

物語の最後、日本に独裁政権が樹立、全体主義、軍国主義となっていきます。
その政権に、ワイルド7はたった7人で立ち向かいます。
圧倒的な力に踏みつぶされても、最後まで牙を失わず、果てていく隊員たち。

隊長の草波は彼らを裏切ったふりをして政権内部にもぐりこみ対抗します。
そして、作戦の実行中、こんな本音を漏らします。

「町をきれいにするにはドブをさらう人間も必要なんだ
汚い仕事をするような奴がいなけりゃ世の中はよくならんのだ!!
私の部下はその汚い仕事で栄光もなく消えていく
それがわかってんのか、あんた」
草波勝「ワイルド7」(望月三起也さん作)



法治国家において法を破るのは悪です。
でも法は完ぺきではありません。
人間がつくったものですから。
そして法に束縛されない自由も人間は望むから、こういう作品は廃れないのだと思います。
さらに、私が思うに、アンチヒーロー作品は、万が一、自分が法を破る選択をしなければいけなくなった時の、心の指針としてあるような気がします。


さて、「現代を舞台に『ワイルド7』をやるとしたら」ということで設定やストーリーを考えて、気づいたのですが・・・
「攻殻機動隊」って、ワイルド7のオマージュ作品である気がしてきました。
メンバーも7人だし。

「いつの時代にも我々の様な部隊は必要だ だから失うものはない
スキャンダル工作 政治家の足のひきあい 子供の洗脳
そういうクソ野郎共を一掃するためサルととりひきしたんだ やってやろうじゃないの!
そうしろとささやくのよ 私のゴーストが」
草薙素子「攻殻機動隊」(士郎正宗さん作)


テーマ : 日記
ジャンル : アニメ・コミック

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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