ズートピア・ショック

昨日、映画「ズートピア」を観てきたことを書きましたが、今日も仕事以外ずっと考えてた。
とてもよく出来ている。本当にすごい。

主人公、ウサギの警官、ジュディはちょっと良い子すぎる。子どもが観たときの主人公だ。
でも、大人がこの映画を観たときの主人公は、ジュディの相棒、ニック。
希望を忘れて生きてる詐欺師のキツネ。

ジュディの声優さんがタレントの上戸彩さんで、ニックが本職のベテラン声優、森川智之さんなのが不思議だった。
最近のマーケティング的手法であるなら、準主役であるはずのニックもタレント声優で良かったはずなのだ。

でも、日本語版スタッフはなぜかニックの声に森川さんを起用した。
これは、大人が観たとき、ジュディではなく、ニックにしっかりと感情移入してもらうには、本当に上手な声優じゃなきゃだめだったのだ。

へたをすると、上戸さんはマーケティング的理由で起用されたのではなく、大人をニックへ誘導するために起用されたのかもしれない。
恐らく、そこまで計算されている。


この物語のテーマは、広告では「夢を信じる」みたいになってて、それはそれで嘘じゃないけれど、本当はそうじゃない。

差別や偏見には誰の心にもあって(ジュディですらも)、自分自身が心の中でそれと戦い、誰とでも仲良くしようとする心を持ち続けないと、世界はどんどん悪い方向になっていく、ということを、今の世界に投げかけているのだと思う。

そして、それを表に出さないことこそが、この作品の真のテーマなのだ。

きっと、ディズニー、いやハリウッドは学んだのだ。
本当の気持ちをストレートに表現するだけでは、心には伝わらない、ということを。

それ故に、この作品のマーケティング手法は、作品の表面を伝えるだけにとどまっている。
広告には準主役のニックがあまり表に出てこない。偏見へのアンチテーゼというテーマも声高に訴えない。
なので、商売的には佳作で終わるかもしれないけれど、物語を作る人たちには、確実に評価されている。
きっと隠れた名作になるのだろうと思う。

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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