お笑いモンスターとバタークリーム

夕方、馴染みの喫茶店に行った。
バタークリームの話になった。
マスターはお菓子屋さんでの勤務経験があり、お菓子にも詳しい。
「オレのじいさんの店のケーキがバタークリームだったんだよね、ときどき懐かしくなる」
と言って、随分古い写真を見せてくれた。喫茶店の女性店員さんの前のケースにケーキが並んでいた。
「それ、オレの母親。その頃15歳」
え~、それって昭和30年代では?その頃のバターってすごく高いものじゃなかっただろうか。

それから話はとんでもない方へ。
「オレが1歳の時、Aさんに抱かれて、店の新年挨拶に出たことあるんだよね」
Aさんとは、超大物芸能人、あの「お笑いモンスター」さんである。
ん~、どういうこと?
なぜ彼が東京下町の喫茶店の新年挨拶?
彼は当時大阪では?
一体どういう経緯で?

頭の中に「?」しか浮かばない。

マスターの話だとこうである。
Aさんは、なんと一度芸人をやめて東京、しかも東の果てに駆け落ちしたらしい。
そのとき、駅前の某洋菓子チェーン店でアルバイトをしていて、クリスマスケーキの販売で、目標500個のなんと3倍、1500個を売り上げた。
恐るべき才能である。
それを見込んだマスターの祖父がスカウト。洋菓子店では4日しかバイトせず、2軒隣の喫茶店でバイトするようになった。
そこでもAさんは才能を発揮。
彼の客あしらいや閉店アナウンスが評判となり、それを目当てに客がやってくるようになった、という。
それが、Aさんが「やはりお笑いが自分に向いている」と確信する結果となったようだ。
そしてすぐに駆け落ちは失敗し、Aさんは芸能人に復帰、いまがあるとのこと。

まったく人の縁とは不思議なもの。
Aさんについて、とんでもない天才で、遥か遠い世界の人、というイメージだったが、若き日の仕事とは別の挫折物語に親近感を覚えた。
ちなみに、Aさんは、当時のことをよく覚えておられるらしい、そうである。

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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