あきらめるな

「ズートピア」のメディアを買って、観ました。
やはりとても良い話でした。

理屈抜きに、青臭い気持ちに力を与えるものってなんなのでしょうね?
脚本?演出?美術の美しさ?演技?

正直、よくわかりません。
でも、間違いなく自分にとっては傑作です。


この作品にはいろいろなテーマがあるけど、わかりやすいところで「あきらめるな」というのがあります。

昔、入院していた時に痛切にそれを感じました。
病棟の自分のいたフロアの半分は、「あきらめた老人」を収容する施設になっていました。
人生をあきらめて、もう妄想の世界に浸っていて、もはや生きていると言えるのか、そう思いました。自分が飼っていた犬が死ぬ直前に放っていた臭いが、彼らの病室に漂っていました。

一方で、同じような年齢なのに、「早く出て仕事するんだ」と家族に買わせてきたハンバーガーを齧る人もいます。
それを見て人間はあきらめたらそこで終わりなんだ、とその時心の底から思いました。

私は、まだあきらめたくないです。


「どうしたクリスチャン?
調子はどうだ?
満身創痍だな
腕が千切れて落ちるぞ
どうするんだ?
お前は犬か?
それとも人間か?」

「それがどうした吸血鬼
まだ腕がちぎれただけじゃねえか
能書き垂れてないで来いよ
かかって来い
早く!(ハリー!)早く!!(ハリー!!)」

「素敵だ やはり人間は 素晴らしい」
160824アーカード ヘルシング
平野耕太さん「ヘルシング」より

この前、「描く!マンガ展」でこのコマの渾身の原画を見て、平野さんはこのセリフを言わせるために、この作品を描いたのだと思いました。
この嬉しそうで悲しそうな吸血鬼アーカードの表情。
人間であることをあきらめてしまった、間違えてしまった、もう戻れない哀れな吸血鬼。

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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No title

続けてコメント失礼します  人間は素晴らしいという吸血鬼を見て
 仮面ライダーアギトの劇場版でG3が、おまえは何者だと問われて「ただの人間だ!」と叫びながら怪人に立ち向かう姿を思い出しました

Re: No title

> えぴ さん
すみません。残念ながら仮面ライダーシリーズはほとんど見てなくて存じ上げません。
自称「人間」ではなく、なにを以って人間というのか、それが大事だと思います。
平野耕太氏の「ヘルシング」、おすすめいたします。
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なお

Author:なお
いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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