役立たなくてもいいんだよ

今夜はちょっとまじめなおはなしを。
ノーベル賞を受賞された大隅 良典 東京工業大学栄誉教授のインタビューが、個人的に痛快です。

http://www.sankei.com/life/news/161003/lif1610030044-n2.html
科学は世の中に役立つことをやらないといけないという最近の風潮に、反発を感じている。

「そんなことばかり考えていると、研究は面白くなくなる。役立つことにとらわれず、自分の興味に素直になってサイエンスを楽しまなくては、新しいものは生まれない」

近年は国の科学技術政策でも、基礎研究より実利に結びつく応用研究が重視される傾向がある。このため次世代を担う若い研究者には折に触れて、こうアドバイスしている。

「やりにくい時代だけど、冒険して楽しいと思うことをやってよ。チャレンジしてみると、サイエンスはとっても楽しくなるよ」

http://www.huffingtonpost.jp/2016/10/03/osumi-press-conference_n_12309182.html
私は『役に立つ』という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています。数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題がある。本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれない。社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています。」


さすがは教養を重視する東工大の先生です。

実学重視だの就職率だの資格取得だの、そんなのを学生募集の売りにしている大学の広告に、私も抵抗感を抱いています。
自分の勉強が役に立つかどうかなんて結果です。
人は自分のやりたい勉強をした方が幸せになれる気がします。

「すぐ役に立つことは、すぐに役に立たなくなる」(教養を勧める際の言葉)
池上 彰 東京工業大学教授/ジャーナリスト


私は、大学で地理学を専攻しました。
小学生のときに地理クラブへ入ってからの当然の流れでした。
高校の先生には就職に有利だからと経済学部へ行けといわれたり、家庭教師の先生(自分で雇った)には「もっと上を狙えたのに」と言われました。

いまでも学んだことが、私の人生で直接お金になっているとは思えません。
でも、まったく後悔していません。

地理学は、哲学と並んで「学問の母」とされています。
幅広い知識と教養を要求され、この二つから全ての学問が派生したからです。
そこから学んだことは様々な部分で私を助けてくれていますし、周りの人々を楽しませるネタにもなっています。
未だに期間限定大学生なのも、地理学のおかげだと思っています。


これを読んでくださっている皆様にお伝えしたいのは、学ぶことは楽しい、ということです。
日々の中に、新しい発見や興味、好奇心があると思います。
その気持ちに素直になって、自分のできる範囲で調べたり考えたりてみてほしいのです。
くだらなくてもいい。役立たなくてもいい。
私ごときが云うべきことではないかもれしないのですが、学ぶということに、抵抗感を持たないで欲しいと切に願う次第です。

「人間は一生学び続けるべきです。人間には好奇心、知る喜びがある。」
「人間はどんなところでも学ぶことができる。知りたいという心さえあれば。」
マンガ「MASTERキートン」勝鹿北星/浦沢直樹

「人生最大の報酬とは、知的活動そのものである」
マリア・スクウォドフスカ=キュリー(キュリー夫人)


テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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なお

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いいトシしてバイクの免許を取得。
相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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