サルと絶望

サルの研究施設で、足か腕かを失ったサルが、それでも適応して生き抜く様子をテレビで紹介していて、「サルでも絶望しないのに、人間は絶望するなんて愚かなことだ」みたいなことを言っていた。

ここには人間の大きな特性が示唆されている。
それは絶望する能力、すなわち未来を考える能力。

絶望するのは人間だけ。
絶望とは未来に期待できないこと。
つまり未来を考えられる、未来を現実とできるのは人間だけ。

サルは絶望できない。なぜなら未来を考えることはできないから。
サルはいまだけが現実なのだ。


私が思うに、人間にはもうひとつ大きな特徴がある。
それは未来を人に分け与える能力なのだと思う。

市川春子さんの「虫と歌」を読んでいてそう思った。
人間でないのに、人間よりも人間らしい者たち。
誰かのために自らを差し出した者たち。

命まで差し出さなくても、どんな仕事であれ、堅気の仕事であれば、それは誰かの未来につながってて、みんなが命を少しずつ分け合って、それで世界は廻っているいるんじゃないかって思う。
その人にとっての時間とは命そのものであるし。

だから、今がよければそれでいい、という人はあまり好きになれない。サルと同じだから。
サルだってクジラだって感情移入能力くらいは持ってるみたいだし。

テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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