レースマンガって難しいなあ(藤島康介さん「トップウGP」)

帰りに本屋に寄ったら藤島康介さんの「トップウGP」が出ていたので購入。
まだお話は序盤でいろいろと伏線が張られたのだけれど、どうも・・・

う~ん、正直面白くない・・・

なぜかといと、主人公に全然感情移入できない。

この作品は主人公がMotoGPという世界最高峰バイクレースに出場することが決まっている。
レース、ましてや本気で上を狙うとなると、才能、環境、お金、ひっくるめて運、すべて整わないといけない。
生まれたときからある程度環境がそろっていないと行き着くことはできない、はじめから特別な人たちなのだ。
本作の主人公もそうだ。才能、金、環境、おまけに小学生なのに女まで揃っている。
物語の序盤で過去と未来の両方の挫折を味わう伏線が張られているが、まだ顕在化していない。

だから、見どころとなると、レースにどのようにして勝つか、それだけになる。
それなら本物のレースを見た方が面白い。

「物語」である以上、主人公に感情移入できなくてはいけない。
曽田正人さんの「capeta」では(車だけど)、レースマンガというより、スポーツマンガとして、リアルなレースの世界を描くことと、主人公を逆境において、そこからのし上がる人間ドラマを共感の材料とした。
しげの秀一さんの「頭文字D」は(車だけど)、ある意味ファンタジーな内容で、主人公に水戸黄門的な痛快な役割を持たせることで、主人公に生まれるはずの反感を覆した。(ある意味アウトロー系、不良系レースマンガの面白さから、暴力と不良感を排除したアイデアが大ヒットの理由の一つだと思う)

「トップウGP」は、スポーツにもファンタジーにも、どちらにも振ってない。
藤島さんはベテランだから、内容としてはソツがなく、そこが逆に物足りなさを増幅させる。
最初の掴みで、読者に主人公への共感を強く感じさせないといけなかったんじゃないかな。

つくづく、レースマンガ、とくにバイクとなると難しい。
レース内容がマニアックにならざるを得ず、そもそもバイクに興味がない読者には面白くなくなる。
レース以外のところをフォーカスすると、バイクやレースはどうでもよくなる。

あ~、私は藤島さんが描く女の子が苦手だからなのかもしれない、と、いま、ふと思った。なんだか藤島作品に出てくる女の子って男に都合よすぎる気がして苦手なんだ。
主人公のモチベーションであるヒロインがどうしようもなく好きになってしまうような読者には良い作品なのかな?

161205トップウGP
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テーマ : ひとりごと
ジャンル : 車・バイク

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
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