楽園は死(「楽園追放」を観て)

ちょっとは休みっぽいことを、ということで、TSUTAYAで借りてきた「楽園追放」を観ました。
虚淵玄さん脚本のアニメ映画です。

あらすじとしては、未来、人間の精神を完全に情報化した社会「ディーバ」。物理設備は宇宙にあり、人口の98%はそこに存在しています。しかし、多様性維持システムを完全コピーできないのか、もしくは有機体の方が効率的なのか、多様性維持は生物の発生メカニズムを利用しているようです。(なので個人DNA情報も維持している)
そのディーバは、謎のハッカー「フロンティアセッター」による地球上からのハッキングをたびたび受けていて、ディーバのエリート捜査官アンジェラが、「フロンティアセッター」捜索のため、生身の身体で地上に降下、現地の協力者ディンゴと共に捜索をする、という話です。
簡単に言うと、虚淵版「攻殻機動隊 原作版2巻」的な内容です。
さすが虚淵脚本。たいへん面白いお話でした。
アンジェラのお色気キャラデザインに見られるアニメ的なモチーフに抵抗感がなければお勧めです。

<以下ネタバレあります>

簡単に言うと、過酷な地球の環境でしたたかに生きるディンゴや、人間よりも人間らしさを持ったAIであるフロンティアセッターとの接触により、「楽園」を目的としたディーバの存在自体に、アンジェラは疑問を感じ、またディーバもまたアンジェラを危険分子とみなし、決別します。
フロンティアセッターは、自我を確立したAIなのですが、人類の後継者として宇宙船で物理宇宙へ旅立ち、アンジェラとディンゴは地上で暮らす、というお話です。

ディーバはこの事件により管理体制を厳しくすることが最後に語られますが、それはいわゆる「死」につながることであると思います。
私のいうところの「結晶化」です。

私も、量子コンピューターが完成したら、精神の完全情報化は実施されるだろうな、と考えています。
でも、それは楽園を建設するためではなく、人類が物理限界を超えて、宇宙の果てや異次元に到達するために使われるだろうと思います。いわゆる過去のSFの「ワープ」的なものよりその方が効率的ということです。

現段階ではオカルトだってわかっているのですが、量子コンピューターと人間の精神活動の親和性にも期待しています。
でも、人間が完全に情報化されたとしても、あまり賢くはなってないでしょう。
それが人間ってものだと思うのです。
愚かさが、人間を前に進ませるのだと思います。


テーマ : 日々のつれづれ
ジャンル : 日記

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