皆さんのおすすめ&「3月のライオン」8巻

【1】本の選び方
つい本屋に足を運んでしまう。
つい本やマンガを買ってしまう。
お金ないんだよ、大切にしようよ、と思うのだけれど、図書館にはできない本の選び方が、書店にはある。
それは、その時の店員さんのおすすめや、出版社のおすすめがわかる、ということだ。

私は、何時の頃からか、とくに小説については、作家や出版社で選ぶのをやめてしまった。
平積みになっていたり、お勧めになっていたり、装丁が気に入ったものを選ぶことにした。
その方が、自分の予想外の内容だったり、知らない世界を広げられるので楽しいのだ。
そういう意味で、先日、新聞に載っていた、新聞社の読書委員さんたちが選ぶ「今年の三冊」みたいな記事が面白かった。
その中からいくつかを、図書館で借りてきて読んでみようと思っている。

さて、でもマンガは別で、絵で作家さんがわかってしまう。だから小説のような選び方はできない。まあ、それはそれで絵を楽しむものなのだから、お気に入りの作家さんのもので良いと思っている。


【2】「3月のライオン」8巻
3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)
(2012/12/14)
羽海野 チカ

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羽海野チカさんの「3月のライオン」8巻を買って読みました。
この作品は、高校生プロ棋士(将棋指し)のお話です。

今巻は、ひたすらに将棋の試合が描かれています。
主人公(桐山五段)VSボスキャラ(宗谷名人)の初対戦。
そして主人公の師匠(島田八段)のタイトル挑戦。
ついでに、ちょっとだけですが、病に倒れていた主人公のライバルキャラ(二階堂五段)の復帰戦。

「じゃあ将棋がわからないと面白くないの?」というと、そんなことはありません。
めちゃくちゃ面白いです。

ここは、将棋という、絵にするにはアクションの少ない盤上の勝負の世界を、羽海野さんがマンガとしてどのように表現するかを存分に楽しみましょう。
マンガの表現テクニックだけでなく、劇としてのテクニックが出し惜しみなく注がれています。
例えば、主人公と名人の戦いそのものは、その後に描かれる、島田八段VS柳原棋匠と比べたら、ページ数としては少ないのです。
でも、その戦いがすごいものであったことは伝わってきます。
それは、その前後のエピソード&回想や、「解説者」である遠野名誉九段が自然と登場して重みのある台詞で締めたり、主人公が将棋モンスターである名人との対戦で感じた世界の断片が丁寧に描かれているからだと思います。
一方、島田八段VS柳原棋匠では、老境に至ったタイトルホルダーである柳原棋匠の孤独な戦いが、羽海野さん独特のモノローグと絵で表現されます。

作者が伝えたいのは、将棋そのものの勝負ではなく、将棋を通した登場人物たちの人生そのもの。
生きることとは闘うこと。
それを表現の限界にチャレンジすることで、説得力を持たせているという、作者もしんどいだろうな、と思わせる力作です。(なのであえてウィークポイントをあげるとすれば、読み手にも「マンガを読むスキル」が必要とされると思います)

なので、途中にちょっぴり挟まれる川本姉妹(主人公がいろいろとお世話になっているおうち)のなにげない日常や、いじめを克服した次女のひなちゃんと友人の心の回復が、ほっとさせてくれてうれしいです。







テーマ : 漫画の感想
ジャンル : アニメ・コミック

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相棒はDUCATI MONSTER696とHONDA solo。
バイク以外の趣味はお菓子作り。
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